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第4回 対談ブログ ゲストは劇団四季の渋谷智也さん

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北海道で活躍する輝き人としてゲストをお招きする対談ブログです。

ライオンキングでスカー役を演じる渋谷智也さんは、生粋の道産子!
協賛してくださったのは、札幌プリンスホテル28階フランス料理トリアノンさんです。


渋谷さんにとって「演じること」とは?
悪役スカーを演じるために行った役作りとは?







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(おかみ)ライオンキング8000回公演おめでとうございます!
(渋谷)これも皆様のおかげです、本当にありがとうございます。
    6月26日(火)、ミュージカル『ライオンキング』が国内最速となる
    上演回数8000回を達成しました。
    先日ライオンキングのスカーを演じて何ステージになるのかを数えたら、
    1120回を超えていました。
(おかみ)すごい回数ですね。ひとつのことを長く続けるのはスゴイことです。
(渋谷)僕たち役者は、同じ役を何度演じても一回一回新鮮に演技をする訓練を受けています。
    明日も十年後もいつも新鮮に舞台に立つことが大切なんだよね。


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(おかみ)渋谷さんは、北海道生まれですよね。
      俳優を志したキッカケは何だったのでしょうか?
(渋谷)真駒内小学校、真駒内曙中学校、そして、手稲高校を卒業しました。
    記念すべき手稲高校の一期生です(笑)。
    祖父は国鉄の開拓者で、函館から入って線路を切り開いていった人。
    熊と闘いながら開拓していったそうです。
(おかみ)それはすごいです。道民を代表してお祖父さんに感謝(笑)。




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'''プロシュートと夕張メロン'''

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'''野付産帆立貝とマリネサーモンのガトー小野菜をのせて'''

(渋谷)俳優になりたいと思い始めたのは、手稲高校に通っていた15歳のころ。
   歌手のうしろで踊るバックダンサーを見て「やってみたい」と思いました。
(おかみ)当時ダンスを習っていたのですか?
(渋谷)習い事は何もやっていなくて。
   高校生の頃は毎晩どこででも踊っていたよ~。空き地とか広場でね(笑)。
   踊ることがとにかく大好きで本当にいつも踊っていた。
(おかみ)やはり、その頃から俳優の基礎を作っていたのですね。
(渋谷)でもプロのダンサーになるためには東京へ行かなくてはと。
    そして横浜の神奈川大学に入学して、大学のサークルで踊りまくり。
    本当に夢中でしたね(笑)。



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(おかみ)渋谷さんのその美しい通る声は、もとからですか?
(渋谷)いえいえ、発声練習をして声を変えました。
   声楽の先生に習って練習しました、声質はレッスン次第で変えることができるのです。
(おかみ)充実した20代!
(渋谷)そう、20代はオーディションとレッスンの日々で。
   10回オーディションを受けても1回受かるかどうか。もう悔しくてね(笑)
(おかみ)その悔しさが良い方向に?
(渋谷)オーディションに落ちることはいいことなのですよ。
   なぜ選ばれなかったのか考える、そこにヒントがある。
   受かった人達を見て自分の足りないところがわかるから。
   落ちることは僕にとって大きなプラスでした。
   ちっとも苦しいと思わなかったです。




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'''十勝産越冬ポテトのヴィシソワーズ じゅんさいを浮かべて'''

(おかみ)好きなことを仕事にするのは幸せなことですね。
(渋谷)僕は、趣味が無いのです(笑)。好きなことが職業になったから。
(おかみ)でも苦労されたことも多いと思います。
(渋谷)苦労しただろうとよく言われますが、ちょっと違う。
    ちょうど経済や文化が高度成長していった時代に生きてきただけ。
    ミュージカルが注目されてきた時代にいたことが良かったのだと思います。
    劇団四季で全国をまわりはじめたのは、ちょうどそのころ。
    「東京でしかミュージカルが観られないのはおかしい、文化は平等であるべきだ」
    それが劇団四季の代表である浅利慶太の理念。
    全国の方々に同じものを見てほしいという想いで、今も地方公演をしています。




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'''あさり貝とムースを包んだ鮮魚のクレピネット包み焼き グリーンアスパラのフリット
トマトと香草のベルモットソース'''



(おかみ)突然ですが、渋谷さんは手や身のこなしが美しい。それには何か秘密が?
(渋谷)気持ちは、クラッシックバレエダンサーですから(笑)
   劇団員はみんなバレエのレッスンをしているのでスタイルが良いのです。
(おかみ)キャッツを見ても、みなさん姿勢が美しいです。
(渋谷)クラッシックバレエはすべての基本。
   僕は大学からバレエを始めたからスタートが遅かったけど、バレエが楽しくてね。
   今の役者は子供のころからバレエを習っているから上手です。



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(おかみ)渋谷さんにとって芝居とは何でしょう?
(渋谷)芝居とは「総合芸術」なのです。
    脚本家がいて演出家がいる、照明さんに小道具さん、振付に俳優と
    劇場に100人くらいのスタッフが集まってひとつのものを作り上げます。
    スタッフみんなが3時間の舞台に集中すること、力を合わせてやるのが演劇です。
    僕は、人と人との関わり合いが好きでね(笑)。そこが魅力。
    演技ってね、3時間の舞台が終わったら終了、決して形に残ることはない。
    人の記憶に残るけど、それもいつかは消えゆくもの。
    まるで花火みたいでしょ(笑)。
(おかみ)花火には一瞬だからこそ、の美しさがあると思いますよ。
     わたしは舞台を見て、ほかの世界にはない独特なものを感じました。
(渋谷)ほかにはないかもしれませんね。
    そこでしか生きられないと感じている人が集まってくるのだろうな。
(おかみ)劇団員って、まるで旅人。いい意味で落ち着くということが無いような・・・。
(渋谷)そのとおり!おかみ、表現がうまい(笑)。
    劇団四季には、全国を旅して公演する「こころの劇場」というものがあるのです。
    全国の劇場をまわって公演し、子供達を無料で招待しています。
    それこそ旅役者です(笑)。
    「こころの劇場」は、今社会問題になっている「いじめ」をなくそうと始まったプロジェクトです。
(おかみ)それは素敵なことですね。ぜひ応援させてください。




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'''フランス産マグレカナールのロースト エシャロットのコンフィ ベリーソース'''


(おかみ)役者にとって大切なこととはなんでしょう?
(渋谷)役者は、旅が原点。
    いろいろなものを見て吸収すること。
    自然の山や川や空。雲の流れや車窓からの眺め。
    あそこに見える山も、きっと5000年はそこにあると思うのです。
    ずーっとそこにあって、ずっと世界を見ているのだろうと。

    「体験芸術」という言葉があります。
    人の体験も貪欲に自分のものにするのが演劇の学び。
    人と距離を保つ役者は伸びないんですよ。
    見ること聞くこと、そのチャンスを逃さないこと、貪欲にね。

(おかみ)ライオンキングの舞台を見せていただいて感じました。
     役者のエネルギーの凄さ、それが観客のこころと呼応する。
     演技って、こころの中がそのまま出るのだと感じました。
(渋谷)そうです。演技は俳優の内在が現れます。
    だからこそいろいろな経験が必要です。



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(おかみ)役者でよかったと思えたエピソードをひとつ。
(渋谷)僕が手稲高校のOBだということで、以前、手稲高校の全校生徒が
     舞台を観に来てくれたことがありました。
     その中で、なかなか学校に来ない生徒がいたのです。
     先生が「みんなで観に行こう」とその生徒を説得して連れて来てくれました。
     舞台が終わったあと生徒が言ったのは「明日から学校へ行く」という言葉。
     嬉しかったです!これが芝居のすごさです。
     頑張れば出来るのだということを感じてくれたのだと思うのです。
     役者をやってよかったと思った出来事でしたね。



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'''(C)Disney撮影:荒井健'''


(おかみ)ライオンキングのスカーという役作りのために、どんなことを勉強するのでしょうか?
(渋谷)劇団四季の代表で演出家である浅利先生にこう言われました
     「'''ほんとうに傷ついた男'''を演じなさい」と。
     スカーというのは、傷という意味。
     ライオンのスカーは、心の歪みから顔も身体も歪んでいます。
     ときには凶悪なニュースを見て犯罪者の気持ちになり、それを演技に生かすことも必要なのです。
(おかみ)まるでスポンジのように何でも吸収する心が大切ですね。
     失敗も成功も泣きも笑いもすべて役に立つのが、役者の世界なのですね。


(おかみ)体調管理はどのように。
(渋谷)役者にとって最も大切なのは健康管理です。常に気をつけています。
    半年先まで公演が決まっているから、充分な水分と睡眠をとるようにしています。
    声のために常に喉をうるおすことが大切です。

(おかみ)演じていてよかったと思う瞬間はありますか?
(渋谷)いい質問ですね・・・(笑)
    自分の生の演技って、絶対に外から観ることが出来ないですよね。
(おかみ)そう言わればそうですね。
(渋谷)その演技が良いかどうかは、観てくれたお客さんが決めることです。
    自分が良いと思っていても、観た人にとってはそうではないこともある。
    たとえば、感情的になって興奮した役者の演技は観客に伝わりにくいものです。
    パイロットと同じで、常に冷静に判断する。
   演技は、集中力と判断力が必要であって決して感情的になってはいけない。
   「気分と感情は、演技ではない」ということです。
(おかみ)お話をうかがっていると、どんどん演技の世界に魅了されますね(笑)。
   この対談内容をいつか誰かが読んで、役者を志すひとがいるかもしれません。
   今日はお忙しいところ、本当にありがとうございました。
(渋谷)ありがとうございました。



ライオンキングは9月8日千秋楽を迎えます。
まだ観ていない方は是非ご覧ください!今しかないぞ~~!!}

9月26日(水)からマンマ・ミーア!公演はじまります!
大ヒットポップスグループ「ABBA」のヒット曲で構成されたミュージカル。
世界325都市で5000万人を動員する大ヒットミュージカルが札幌に初上陸。
母と娘のハートウオーミングストーリー、楽しみですね。
北海道のすべてのキラキラ女性に観てほしい作品です。

渋谷智也プロフィール
7月1日生まれ 北海道札幌市出身
札幌での小・中・高校時代は演劇とは無縁だったが、
神奈川大学在学中に芝居の魅力に目覚め、数多くの舞台に出演する。
1994年7月劇団四季オーディションに合格。
すぐさま同年『ウェストサイド物語』のクラプキ巡査役に起用され、
10月札幌での公演を皮切りに大阪、名古屋、東京公演でも好演した。
また、ファミリーミュージカル『人間になりたがった猫』では
主人公を助ける心やさしい医学博士タドベリ役で全国公演に参加。
コミカルで味のある演技を見せた。
さらに96年には『美女と野獣』でルミエール、
2001年からは『ライオンキング』のスカー役を魅力たっぷりに演じている。
一作ごとに確実に力を発揮し、これからが益々期待される俳優の一人である。



劇団四季のホームページはこちらです。



札幌プリンスホテルトリアノンのホームページはこちら。





この画像は著作権保護されていますので転載はご遠慮くださいますようお願いいたします。
(C)Disney撮影:荒井健






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井出美香



札幌すすきので寿司屋をしています。北海道岩内生まれ。若き頃は東京青山にてキャラクターデザインの仕事に就くも惚れた男は寿司職人!畑ちがいとも言える寿司屋に嫁いで29年。平成22年7月に乳ガンが分かり公表。お店にて女将として奮闘する日々。ブログ開設15年。

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