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第7回 対談ブログ 函館黒船の仕掛人 小林一輝さんを迎えて

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今回のゲストは、セレクトショップや飲食店など6店舗を経営する小林一輝さん。
地元を元気にするべく函館黒船というイベントの仕掛け人でもあります。
若さと夢があふれる函館出身31歳。
今日はその勢いに迫ります。

協賛していただいたレストランは東京ドームホテル日本料理小石川さんです。










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先 附  とまと豆腐 燻りがっこ クリームチーズ かに菊花和え



'''子供の頃の夢'''
(おかみ)小林さん、今日は宜しくお願いします。生まれはどちらですか?
(小林)函館生まれの31歳です!こちらこそ宜しくお願いします!
   高校まで函館に住んで大学進学で札幌へ来ました。
   中学の卒業文集に書いた将来の夢は「古着屋を出したい」でした。

(おかみ)中学生の頃からファッションが好きだったのですね(笑)。
(小林)古着が大好きで、中学生の頃はボロボロのジーンズを履いていました(笑)。
   お年玉を握りしめて古着を買うのが楽しみでしたよ(笑)

(おかみ)ご両親はファッションに関心のある方だったのかしら?
(小林)いいえ、それが全くでした(笑)。
   親父は函館の中央卸売市場でセリをしていました。
   僕は3人姉弟の末っ子で、姉がアメリカの映画が好きだったんですよ。
   バイクで旅をするイージーライダーという映画を見て衝撃を受けました。
   それからですね、アメリカへの憧れが大きくなったのは。


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●お造り 旬の活魚 添え物一式



'''古着が好きな少年'''
(おかみ)子供のころ、学校が休みの日は何をしていたの?
(小林)もっぱら古着屋めぐりでした。
   函館は黒船来航により西洋文化が入ってきた街なので、
   その頃のハイカラな文化や歴史が強く残っていて憧れがありました。

(おかみ)では大学ではどのようなことを?
(小林)大学時代の初めは居酒屋などでアルバイトをしていました。
(おかみ)そこで接客を学んだのですね。
(小林)その後、大好きで通っていた古着屋のオーナーさんがうちの古着屋で
    バイトしてみないか?と声をかけてくださったのです。
   いずれ自分で店を出したいと思っていたので、是非やってみたいと思いました。
   色々なノウハウを沢山勉強させて貰い、店を始めるキッカケを頂きました。

(おかみ)そのオーナーは小林さんを信頼していたのですね。
(小林)実は大学4年生の時にバイクに乗って一人旅に出たことがあって。
   大学3年生のときに単位を全部とって旅に出ました。

(おかみ)まあ~勉強も頑張ったのですね!優秀。
(小林)はい!実は勉強も頑張りましたよ。
    勉強しなさそうに見られるんですけど(笑)。
(おかみ)たしかに勉強しなさそうに見え・・・・・(笑)。


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'''アメリカへの憧れが強かった'''
(小林)旅に出たのは、ひとつキッカケがあったからです。
   僕は中学からアメリカへの憧れが強くてアメリカに行ってみたかった。
   バイト先の古着屋のオーナーさんが古着の買い付けに行く際に、
    自分も一緒に連れて行ってくれました。

(おかみ)それは嬉しいことでしたね。
(小林)はい。でも、いざアメリカに行ってみると現実は少し違っていました。
   やはり理想と現実の違いを目の当たりにしました。
   滞在先でアメリカ人にこう質問されました。
   「日本ってどんな国?」って。
   でもうまく答えられなかった。
   僕はそのとき函館と札幌のことしか知らない自分に気がつきました。
   日本のことを知らないのに海外への憧ればかり強いなんて、
    これは何か違うと感じたのです。
   だから自分の国「日本」を旅してみようと思いました。
   もちろん、学生でお金がないから様々な土地で日雇労働をしながら旅をしました(笑)
   そして、日本最南端の波照間島(はてるまじま)までバイクで行って戻ってきました(笑)。
   波照間島は、沖縄県の八重山諸島にある島です。



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'''旅することで得られたこと'''
(おかみ)すごいですね、いいな~若いって(笑)。
    その旅でいろいろなことを学んだということですね。
(小林)自分の力でやることができた達成感がありました。
   旅で出会った土地の若者たちはみんな、故郷を愛している人ばかり。
   それに影響を受けて僕も故郷の函館のために何かしたいと思うようになりました。
(おかみ)小林さんは本当にまっすぐな性格ですね。すがすがしいです



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'''初めて店を出したのは23歳'''
(小林)函館では若者が札幌まで洋服を買いに行くのがステイタスなのです。
   そこで、札幌まで行かなくてもオシャレな服が買える店を出そうと思いました。
   まずバイトして1年間お金を貯めて開店資金をつくり、
   フラッシュバックという古着の店をオープンしました。
   お金が必要だったので、友達がデザインしてくれたTシャツを作って販売したり。
   いろいろな人の協力のおかげでお店をオープンしたのが23歳の時でした。

(おかみ)大学を卒業して1年で店を持ったのですね。
(小林)今思うと、半分勢いでしたけど(笑)
(おかみ)若いからこそ、知らないからこそ、出来ちゃうことってありますよね(笑)。
    よけいなコトを考えない若さって、愛おしいものですから。
(小林)ありがとうございます。

(おかみ)そのあとは?
(小林)そのフラッシュバックという古着の店の2階がちょうど空いたので、
    使わないかと大家さんが言ってくれて。
   そこで始めたのがフラッシュガールというレディースの洋服店でした。
   単純な店名ですけど(笑)。


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●小鍋 松茸 国産牛 野菜



'''飲食店をはじめた理由'''
(おかみ)やってみてどうでしたか。
(小林)お店はなんとか軌道にのったのですが、ひとつ問題が出てきて。

(おかみ)それはどんなこと。
(小林)毎日仕事が忙しくて遅い時間に晩御飯を食べることになるのですが、
    店が閉まっている時間で(笑)。いつも夜は腹が減って困りました(笑)。
   それで考えたのがレストランを作ってしまおうと(笑)。
(おかみ)わあ!無いものはすぐ作ってしまうのですね(笑)。

(小林)ハイ(笑)。これまたアメリカンなレストランバーをオープンしたのです。
   友人に声をかけて思いを伝えていったらどんどん仲間が増えていきました。
   店の名前もフラッシュフラッシュ、通称フラフラと呼ばれています。

(おかみ)店の名前は、すぐに決めますか?
(小林)・・・・ちょっとは考えます(笑)
   でもすぐに決めちゃうんです(笑)。
(おかみ)店の名前は覚えやすいのが一番ですから面白くていいですね。
    メニューはどんなものが?
(小林)シンプルな洋食が多いです。
    ハンバーグ、オムライスやパスタなど誰でもすぐにわかるメニューです



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'''失敗は改善点だ'''
(おかみ)どんどん次のステップへ進む小林さんは恐れを知らないですね。
    たくさん失敗もあったでしょう?
(小林)はい、もちろん失敗は山ほどありました。
   でも失敗は改善点だから怖くないのです。
(おかみ)小林さんの強さはそこにあるのですね。失敗を楽しむことができる。



'''カレーが好きだった'''
(おかみ)次もまた飲食店を?
(小林)はい、カレー屋をオープンしました。
(おかみ)なぜカレー屋だったのですか?
(小林)カレーが大好きだったからです。(一同笑)


(おかみ)単純明快でいいですね。カレー屋もまたアメリカっぽいかんじの店ですか?
(小林)今度はアリゾナ風にしてみました(笑)
   函館のはずれの街でオープンさせましたがそれほどうまくいかず日々奮闘。
   その頃、よく通っていた函館の老舗であるjolly jelly Fishのオーナーさんが
   年齢のこともあって店をしめようとしていたのです。
   そのオーナーさんが僕にjolly jelly Fishをやらないかと。
   大好きな店だったのでやろうと決意して、カレー屋を合体させて
   Jolly Jelly Fish fromCALICALIという店名でスタートしました。


(おかみ)それで4店舗に。
(小林)そうです、そしていつか札幌にもお店を出したいと思っていたセレクトショップをオープン。
    その後、札幌のJolly Jelly EZO BARをオープンしたのです。
(おかみ)なんだか、1年おきにお店を出していますね(笑)。
(小林)はい!本当に支えてくれる方々のおかげです。
(おかみ)あと100店舗くらいいけそうな気がします・・・(一同笑)

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'''函館黒船のはじまり'''
(おかみ)函館黒船というイベントをスタートするに至った、いきさつを教えてください。
(小林)函館の若者は、元気はあるけれどそれを発散させる場所がほしいと思っていました。
   それで「ikaナイト」というイベントをやったのが21歳のときです。
   函館出身で頑張っているダンサーやアーティストをみんなに見せるための場でした。
   函館名物のイカをイベント名に入れて「ikaナイト」(笑)。


(おかみ)若者のイベント名に、「いか」を入れちゃうなんて小林さんらしい。
(小林)函館を元気にしたい。
   函館を盛り上げたいという想いがありました。
   でも、やってみると自分の世界が狭いことに気が付きました。
   若者だけの集いでは本当の函館応援にならない。
   その頃、函館開港150周年記念事業メインイベント『DREAM BOX 150』
    というイベントが開催されたのです。
   そのイベントの中で函館黒船というステージをさせてもらったのが
   今の黒船の始まりでした。


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'''若者が函館に持ち寄ったもの'''
(おかみ)黒船って良い名前ですね。誰が付けたのですか?
(小林)僕です(笑)。
   函館開港で西洋文化をいち早く取り入れている街ですが、今は保守的な街なのです。
   それはあまり良くないと思っています。動きや変化も必要です。
   一度、函館から離れた若者たちが別の土地で学んだことや感じたことを、
    持ちかえって函館を盛り上げていこうという想いがありました。
   現代の黒船をやりたかった。
   函館になかったものを作りたいと思ったのです。

(おかみ)その150周年イベントの黒船ステージはどんなものだったのですか?
(小林)音楽ライブステージあり、ファッションショーありの5時間ステージでした。

(おかみ)ファッションショーもあるところが、小林さんならでは(笑)。
(小林)函館は西洋文化として洋服がいち早く入った街だから、
    土地柄としてファッションというキーワードを使いたかったのです。



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●焼八寸  あゆ生七味みそ焼き 稚貝しお麹焼き 菊芋 栗 葡萄白和え 柿たまご





'''大切にしているのは、挨拶と掃除'''
(おかみ)イベントをやってみてどうでしたか?
(小林)ステージを見て笑ってくれている人、喜んでくれている人がたくさんいて。
   とても嬉しかったですね。
   最初は大変だったんですよ。行政のイベントですから

(おかみ)というと・・・・?
(小林)僕たちは、革ジャン着て、ヒゲはやして、バイクに乗ってる(笑)。
   行政のイベントだから打ち合わせのために市役所に行ったら驚かれて(笑)。
   みんないいやつなんですけど、黒い革ジャンばかり着ているから、
   役所のひとがビックリして。
  ホントの黒船なのかっていうような(笑)。
(おかみ)市役所には合わないですよね(笑)。
    でもわたし、小林さんや店のスタッフが礼儀正しいことで感心しましたよ。
(小林)はい、こんな見た目だからこそきちんとやっています(笑)
   それは、挨拶と掃除をきちんとすること。
   最初は市役所内に、任せて大丈夫なのか?という空気が正直流れていたらしいのです(笑)。
   でも、イベントのときに後から聞いた話によると、
   一番会場をキレイにしたのは僕達だったらしいのです。そこで変わってきました。
(おかみ)そこで信頼を得たのですね~~~いい話です。



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●油もの  白身の紅葉揚げ 蛸やわらか 獅子唐 花くずきり





'''函館を元気にしたい!'''
(小林)みんなのおかげです。今では函館市長も全面協力してくださいます。
   黒船の会場になっている「緑の島」は一般に貸すことができないという、
   決まりがあったのですが、それを変更してくださったりもしました。本当に感謝しています。
(おかみ)黒船の収支はどうですか?差し支えなければ・・・
(小林)実は、恥ずかしいことに、赤字です!
   函館は大きな会館などがなく、特設ステージをつくるしかないので
   会場設営だけで大きな資金が必要です。
   家族連れも楽しめるようにキッズスペースを作ったり、
   食をキーワードに道南ソウルフードフェスティバルもやりました。
   盛りだくさんの企画ですが今年こそは黒字にしようと切りつめて切りつめて
   頑張りましたがやっぱり少し赤字になってしまった。
  でも、元気がない函館だからこそ、ここでやりたいという気持ちは変わりません。
  頑張りますよ。



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●お食事 松茸炊き込みご飯 松茸のお吸い物 香の物




'''今あるのは仲間達のおかげ'''
(おかみ)すごい!来年は黒船イベントに行こうと思います。
    今年は、イベントの存在を知ったときにはもう終わっていたので(笑)。
(小林)ありがとうございます!
    どこまでいけるかわからないのですが、函館の可能性を広げたいと思います。
    それは黒船イベントなのか、または別の何かかもしれません。
    自分達の背中を見て、自分にも何かできると何かやってみようと思ってくれたら嬉しいと思います。


(おかみ)小林さんは世話好きですね(笑)困っている人を見ると黙っていられないみたい。
(小林)ハイ(笑)。そうです。
(おかみ)小林さんの感謝の気持ちがみんなに伝わって、友情の輪が大きく成長していくんだね。
(小林)ひとりじゃ何もできないのですよ。やっぱり、みんながいてくれての俺ですから。




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●水菓子 季節のデザート




'''函館に大きな雇用を'''
(おかみ)これからの抱負を一言おねがいします。
(小林)大切にしていきたいのは、Jolly Jelly EZO BARの衣食住というテーマです。
   衣はファッションで、食はレストラン、住は空間という意味です。
   その衣食住で心から喜んでもらえる空間をつくりたいです。
   そしてやはりメイドイン北海道。
   人と食べものを通した、日本とアメリカの友好。
   いろいろなパターンを描きながらしっかりと形にしていきたいと思います。

(おかみ)いつか、アメリカにも出店をしてほしいと思います。
(小林)はい、それもイメージしています。
   いつか函館に大きな規模の雇用を生みたい。
   それがイメージできるのも僕は良い仲間に恵まれているからです。
   そして、支えてくれる家族・全従業員のおかげ。
   世界に通じる北海道を武器に頑張りたいと思います。
(おかみ)今日は本当にありがとうございました。
(小林)こちらこそ、本当にありがとうございました。




函館黒船って何?



東京ドームホテル 日本料理 小石川のホームページはこちら
 









 





 
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