寿司のはじまり①寿司は日本独特の食文化です。
今日は寿司の歴史についてのお話。
ことの始まりは江戸時代。1800年の初め頃です。
花屋興兵衛(はなやよへい)さんという人が、
握ったごはんの上に、煮た魚の切り身をのせたのが始まり、
と言われています。(華屋という名字の説も有。本当に実在したかどうかは不明)
当時の江戸は、
『火事と喧嘩は江戸の華』という言葉があったほど、
火事と喧嘩が絶えない時代でした。
火の用心~~パンパンなんて言葉を言いながら江戸の町を見回っていた当時の住人。
ご存知な方も多いと思います。
当時は、火事になると、家が丸ごと焼けてしまうため、
火事で家を無くした人達に、おにぎりを握って持っていったのが
最初のきっかけでした。いつしかそのおにぎりに、東京湾で
獲れた魚の切り身をのせ始めたのが、花屋興兵衛さんでした。
それが、
江戸前寿司の起源です。
当時の庶民の娯楽~
寄席で寿司を売る遊びの少なかった当時の娯楽は、寄席が大流行。
寄席で働くひとのために、ご飯の上に、さっと茹でた切り身をのせ、
お弁当として持っていったのが、
出前のはじまりです。
当時の寿司屋さんは、そうやって商売しました。
しかし、さすがに、それは昼だけ。夜も商売しないと
食べていけませんから、あまった魚で
夜の屋台もはじめました。
屋台を引きながら、人の集まるところへ移動していたのです。
当時の屋台は、もちろん、イスもありませんから、
立ち食いです。
2~3個、つまむだけの軽い食事。
これが
寿司屋台といわれたものでした。
これが江戸の庶民にとても愛されたのです。
現在のファーストフードのようなものでしょう。
では、その
寿司屋台とは
いったいどのようなものだったのでしょう?
どんなネタがのっていたのでしょう?
それは、明日の記事でくわしく。
※この情報は、25年前以上も前に大将が調べた文献に書かれていたものです。今では資料が少なくなってしまったため、ここに残しておきたいと思いました。文献によっては情報が多少違うこともございますので、多少の違いはご了承ください。
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