2008.03.28 Fri
10代の青春と自転車
『ちょっと自転車で旅してくる。』
と言ったまま、長男は帰ってこなかった。
普段から、何か失敗した時は男らしく責任をとりなさいと言ってあるので、
わたし自身もあまり気にせずに放っておいた。
夜9時頃だったろうか。
帰宅した長男は、玄関に着くなりこう言った。
『自転車で小樽まで行ってきた。』
『・・・・・・(゚∇゚ ;)エッ!?』
北海道の人なら分かるだろう。
札幌市街から小樽までは、車で高速を使っても1時間ほどかかる距離だ。
国道5号線をまっすぐチャリでひた走り、途中の銭函の急勾配な坂道を登り、
ときどき寄り道をしながら片道4時間もかけて小樽まで行ったらしい。
まだ肌寒いこの時期に、しかも自転車で小樽に向かう人はそう多くはない。
というか、そんな人はいないかもしれない。
『なんで小樽へ?』
『行きたかったから。』
お前は、おもしろいやつだ。
小樽の見知らぬ店に入り、
『どこから来たの〜?』と聞かれ
『札幌です』
『おっ、バイクかい?』
『いえ、ママチャリです。』
『・・・・・・・(゚◇゚;)!』
そんな会話をあちこちでしてきたそうだ。
おかげでたくさんの人と話をしてきたらしい。
そして海を眺め潮風を感じながら走ってきたという。
帰りも迷いながら5時間もかかって帰ってきた。
この間に食べたものはカロリーメイト1個だけ。
『家のありがたみがよく分かったよ(笑)』とつぶやいていた。
男はこのくらいがちょうどいいのだ。
無謀なところが父親にそっくり。
やっぱり あなたの子供。


