2006.12.01 Fri
寿司屋の修行 第20回 銀シャリ

寿司屋の世界では
シャリのことを『せんまつ』と言う
江戸のシャリ炊き名人が『せんまつ』という名前だったことから
こう言われるようになったそうだ
せんまつの修行は
先輩のシャリ切りを見ることから始まる
『見させていただきます。』
説明などしてもらえる世界ではない
見せてもらえる10日間ほどの期間のなかで技術を盗むのだ
そしてある時
やってみろと言われる
『せんまつ勉強させていただきます!』と挨拶し
炊きたてのシャリを飯台に乗せて酢をかける
上から下に落ちていく酢を
下からすくい上げて混ぜていくのだ
ここで8割は混ざっているので
あとの2割でヘラを入れていく
手早くヘラを入れて
均一にシャリを広げ うちわで扇ぐ
急に冷めていくことでシャリの水分が飛び
酢が染みこんでいくのだ
とりあえず出来上がった初めてのシャリ
『手際が悪い』
『粘りが強すぎる』
『ヘラ数が多すぎる』
先輩がアドバイスしてくれることは
大変ありがたいことだった
こうして、一回に2升の米を1日6回炊き上げてシャリを作っていく
『最高だと思う銀シャリが炊けるのは、1年に一度あるかないか。
それが出来たら、次にもっと旨いシャリを目指していくんだよ。』
小学生の時から
飯炊きをしていた彼の手
その手が おいしいシャリの秘密かもしれない
★寿司屋の修行は、カテゴリー板前と修行の世界で連載しています。
★みなさまへの御礼↓お時間のある方は是非読んでください。(*^_^*)
| 板前と修行の世界 | 09:12 | comments:23 | trackbacks:0 | TOP↑





