2006.08.18 Fri
入れなかった屋台

いつのことだったか
はっきりとは覚えていない
先の見えない不安と孤独
癒される場の無いトゲトゲした毎日に
なげやりになっていた日々があった
仕事が終わった帰り道
近くの公園のベンチに座り
夜空をひとりで眺めていた
自分と同じ年頃の若者が
楽しそうに遊んでいる姿に
羨ましさを感じることも
そこに
毎日のように見かける屋台のラーメン屋があった
いつも同じ場所にやってきて
ひとり黙々と すべての仕事をこなして帰る
その屋台のオヤジの存在がとても温かく感じて
小さな提灯の明かりに ずいぶん癒されたものだ
お金の無いことやタイミングの悪さもあって
一度も食べる機会の無いまま
その屋台は姿を見せなくなった
ラーメンを食べると時々思い出す
あの屋台も こんな味だったかもしれないと
食べておけばよかったと、にっこり話す大将。
屋台のおやじさんも、いつもベンチでひとり座っている若造を
気にしていたのかもしれません。
言葉を交わさなくても、いつもそこにいてくれるということが
こころのちからになることもあるのですね。
| 板前と修行の世界 | 09:54 | comments:13 | trackbacks:0 | TOP↑






